クリスマス、おもちゃフェア

夜の街が美しいイリュミネーションで演出される季節を迎えました。クリスマスとお正月は、もうそこまで来ていますね。

日本のクリスマスは、プレゼントやパーティ、ケーキなどなど、お金を使って楽しもうという印象が強いのですが、キリスト教が身近なヨーロッパは趣が異なるようです。この時期の教会には、祭壇近くに「クリスマスクリッペ」といって、「キリストの誕生」の場面を再現した模型が飾られています。趣向が凝らされた手の込んだつくりで、訪れる人々を敬虔な気持ちにしてくれます。また、食卓にろうそくを立て、アルボ・ペルトなどの静かな音楽を聴きながら、ゆっくり時間を過ごす家族も多いと聞きました。家族や友人と豊かな時間を共有する・・・・・・クリスマスの神髄はこんなところにあるのでしょう。

話は変わって、『おもちゃと遊びのコンシェルジュ』の発行に合わせて、11月27日~12月25日の約1か月間、「café&books bibliothèque」で開催中の「親子で楽しむクリスマスフェア」をプロデュースしました。クリスマスのオーナメントやカード、プレゼントを自分で手間ひまかけて作って、贈る・・・・・・そんな手作りの材料やヒントになってくるおもちゃの名品を取り揃えました。是非お出かけください。そして、たまにはテレビやスマートフォンをオフにして、名作おもちゃで家族団欒の一時を。12月15日には、親子のワークショップも行います。

クリスマスフェアとワークショップについてはhttp://www.cporganizing.com/bibliotheque/tokyo/archives/2603

http://www.cporganizing.com/bibliotheque/tokyo/archives/2601

ビブリオテークの売り場売り場の一部、 ニキティキのミニチュア積み木

 

 

 

『おもちゃと遊びのコンシェルジュ』、11月15日発売です。

「自尊感情」という言葉をご存知ですか?

2007年にユニセフが経済開発協力機構に加盟する二十五カ国の十五歳の児童を対象とした意識調査で、日本の子どもの実に29,9%が「孤独を感じている]、その数値は他の先進諸国と比べて突出したものであるという衝撃的な事実。同時に、日本の子どもたちは自尊心、自負心、自己肯定感などといった「自尊感情」も低い傾向にあるのです。その原因の一つは、子ども時代に十分に遊び込めていない、遊びを通して自分を表現したり、コミュニケーションする術を身に付けることが出来ていないことがあるように感じます。

本書は、親子で生活を楽しむための「自己表現=SELF-EXPRESSION」を応援してくれる魅力的なおもちゃ100点を厳選し、バックグランドと遊び方を紹介しています。「遊び」は、子どもたちが、生きていくためのしっかりした根っこを生やすのに欠かせない栄養です。その遊びのきっかけを作り、より豊かにしてくれるのがおもちゃです。

フランスには、アートとともにある日常を表す「 art de vivre =生活の芸術」という言葉があります。ならば、遊びと笑顔にあふれた「life with play」、「life with good toys」というライフスタイルがあってもよいと思うのです。本書は生活を豊かにしてくれるおもちゃ100選に加え、おもちゃを楽しむ遊びのレシピやエッセイも掲載。生活に彩を添える「おもちゃとあそびのコンシェルジュ」として役立ててください。

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『おもちゃと遊びのコンシェルジュ』表紙と本文頁(抜粋)