5月22日、国立競技場最後の見学会で。東京体育館と新宿の高層ビル群を臨む
7月5日(土)15:00。「国立さんを囲む会」に参加。http://kokuritsu.sakura.ne.jp/開催趣旨は「手をつないで五重の輪をつくって、国立競技場を囲もう。改修案を検討する前に、国立競技場を解体させない」。その日は雨が降ったり止んだり。出かけるのはおっくうだったが、集合時間の15時には薄日もさし、暑くも寒くもない「手をつないで五重の輪をつくる」のに適した天候となった。
集合場所の明治公園(国立競技場に隣接する公園)に行くと、すでに風船やプラカードを手にした人たちが集合。辺りを見渡すと、居る!居る!!知った人たちが。やはり建築関係者が多いが、霞が関の半原発デモに参加しているような社会的意識の高いシニアも多い。
「久しぶり! 来たんだ!」なんて、知り合いと話しているうちに行進が開始。私は偶然お会いした建築家のYKさんと一緒に歩き始める。国立競技場に沿った道を、警察官の監視の下でゆっくり行進し、4分の3周した辺りで隣の人と手をつなぐようにという指示が。両手をしっかりつなぎ、国立競技場を囲む輪の一部になる。実際には5重どころか1重にもならなかった。けれど、特に大々的なアナウンスをすることもなく、直前まで小雨が降っていたにもかかわらず、これだけの人が集まったのだから、多少なりともメッセージは発信できたのではないか? 最後は明治公園に戻って、手にした風船を大空に。
気になったのは、(反原発デモもそうだけど)学生や20代の人たちが少ないこと。反原発や新国立競技場建設反対理由の一つは、「未来に負の遺産を残さない」がある。未来に負の遺産を残されてしまう(?)当人たちは、こうした問題をどう考えているのか。あるいはネットなどで議論されているのだろうか・・・と。デモをしても流れは変わらないかもしれない。が、自分の意思は何かのかたちで表現しておかないと。(でも、私自身も20代の頃は選挙もパスしていたかも・・・)。そこそこの楽しさが溢れた現在、政治や社会に意識が向かないのは仕方がないが、無関心すぎるのはコワイ。両者をつなぐフックが必要だ。
当日配布されていたパンフレット
photos YASUKO SEKI